TAMALOG

プログラミングがあれば遠いところへ行けます。プログラムと人の共生を記録します。

平田オリザさんの『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か』を読み終えた。

平田オリザさんの『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か』(ISBN-13: 978-4062881777 )を読み終わりました。

「わかりあえないということ」をスタートとして議論を開始してる点で、ウィトゲンシュタインの「語りえないものには沈黙しなければならない」に近いのかと思います。ときおり出てくる例にも、ウィトゲンシュタインの規則への従い方と規則に通じるものがあるなと感じました。

読み終えて、演劇に強い興味がわきました。平田オリザさんの演劇の映像は、どこかで購入できるものなのでしょうか。この本は、演劇への可能性だけでなく、コミュニケーションは「わかりあえないことから」始めるものだという道筋を見せてくれました。

僕らはそれぞれ違っている。だからこそ、お互いの共通部分をお互いに探ることが重要である、と。