TAMALOG

プログラミングがあれば遠いところへ行けます。プログラムと人の共生を記録します。

コーチングについて

スタート地点

コーチングは、相手の考えを引き出して行動へつなげることだとざっくり知っていた。 私の先入観では、「人に伝えるためにしゃべることで思考が整理され、自己解決する」ラバーダッキングと似たようなものだと思っていた。 その気になれば、ルールに従った機械的な応答を返すだけでもある程度目標が達成できるのではないか?と考えていた。 「来談者中心療法のセラピスト」のように振る舞えるELIZAのように。

現状の理解

コーチングはcoacheeの中の知識を引き出し、行動を促し問題解決するためのものである。知識を与えたり問題を見つけるものではない。目標がなければ向かない。 コーチングは定期的に行う。coacheeの目的が整理され、目標が決まり、定期的にどうなっているか話をする。

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コーチの投げかける質問にクライアントの視点が変わり、物事がはっきりし、発想が膨らみ、そして行動を起こす意欲が湧いてくる。そのようなプロセスを作り出すことがコーチに求められる支援のあり方と言えるでしょう。

コーチングは教わらない。問題を見つけない。問い、解決に導く。

> コーチングは「知識と行動の間に横たわる溝」に橋をかける試みと言えるでしょう

コーチングは行動を促し、目標達成に導く。coacheeに知識を与えることが主目的ではない。 コーチングが有効に働く例として、知識が増えスキルも上がり意欲が弱まっている人が挙げられていた。

「あなたの話を聞いていて、あなたは◯◯◯という期待や目的をもっているように感じる。そこを目指してみるのはどうか」と提案することも役立つでしょう。

コーチングは、目標がない場合に有効に働かない。やりたいことがないならコーチングは向かない。対話を通じてcoacheeが持っている目的を提案することで意義のある時間になる。

簡単にまとめると、コーチングを通じてcoacheeの目的は整理され、coarchee自身が目標を設置する。coacherは定期的に話をしてモニタリングする。

ここまでがコーチングにおけるセットアップ。コーチングはセットアップ、実践、振り返りという3つのフェーズに分かれている。

モニタリングするときの観点が三つある。

クライアントの状態を把握するためコーチは3つの視点をもっています。それは、

・ポゼッション、身につけるもの ・ビヘイビア、行動 ・プレゼンス、考え方、信念

という視点です。これを「PBPの視点」と呼びます。

ポゼッション、ビヘイビア、プレゼンスの三つ。

ポゼッションの視点からコーチのする質問として、以下のようなものがあります。

・理想の状態に近づくために自分に必要なものは何ですか? ・目標達成のためにはどんな分野の情報が必要ですか? ・自分がいまもっている知識やスキルで使えそうなものは何ですか?

ポゼッションは、スキルや技術、知識の視点。目的と目標を達成するために何が必要かcoacheeに気づいてもらう。いわば、努力の方向のキャリブレーション

コーチはクライアントがどんな行動をするか、どれくらい行動しているかなどのBehaviorに注目しコーチングを進め目標達成を支援します。たとえば、コーチのする質問として以下のようなものがあります。

・やろうと思っていて実行できないことは何ですか? ・目標を達成するために今日からできることは何ですか? ・次回のセッションまでにどんなことをやりますか?

ビヘイビアは、行動の視点。知識と行動のギャップをcoacheeに把握してもらう。目標達成に必要な取り組みの確認と同意。

Presenceについてコーチのする質問としては以下のようなものがあります。

・あなたが大事にしている価値観は何ですか? ・環境の変化に合わせて、自分が変化すべきことは何でしょうか? ・その目標を達成することは、あなたにとってどんな意味がありますか?

プレゼンスは、目標達成を邪魔する意識に気づかせること。「人の時間を無駄にしてはいけない」というプレゼンスのもとに「人に聞かずに一人でやる」という行動をしていたりする。目標達成はときにはマインドセットを変えないといけないことを表している。

今日はここまで。